ASAHIKAWA WOODWORKING

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工房灯のたね

旭川の木工旋盤職人の伝統を受け継ぐ若手クラフト作家による工房。
北海道産の木材にこだわり、一点ずつ手作業で仕上げています。

製品

ころころあかり

木製の照明は、工房灯のたねを代表する製品です。ころころあかりは、15分経つと自動的に灯りが消えます。暗闇を怖がる子どものために照明をつけて寝かしつけているうちに、ついつい自分も寝てしまったという、デザイナー磯野梨影の育児の経験から生まれたアイデア。北海道産のトドマツを、灯りが透ける薄さまで1枚ずつ手作業で加工。安価な建築材のイメージが強くクラフトでは敬遠されがちな針葉樹ですが、色が白く、灯りが透けると美しい薄紅色に染まります。電池で動くので海外でも使えます。

ちひさきはないれ

道端で摘んだ草や花を飾るための小さな一輪差しです。高さは約4センチ。井上の祖父が40年ほど前に制作していた製品を改良し、復刻しました。実在する花器の形状になぞらえ、底面に至るまで細部にこだわって仕上げています。外側はウレタン樹脂で仕上げていますが、小さな穴の内側には塗装が届いていません。水を入れると染みこんで木を傷めてしまうので、水を入れず、切り花を挿してご使用ください。楓のくせのない木目と薄い色が、生けた草花を引き立てます。

コドモカトラリ

スプーン、フォーク、スポークの3種類が揃った子ども向けの木製カトラリー。子どもが自分で握って食べられる太さに仕上げています。旋盤加工を得意とする工房灯のたねには珍しく、糸鋸とカンナを用いてつくられています。子どもの口に入ることを考慮して、産地が辿れる国産材を使い、仕上げは天然オイル。ウレタンに比べ耐水性が低いオイル仕上げですが、実は扱いは簡単。使用後はさっと水洗いして、水分を拭き取るだけ。水につけ置きしないようご注意ください。

井上寛之

1979年旭川生まれ。北海道工業大学を卒業後、3年間福島で会社員として働く。木工職人を目指し、故郷であり、祖父が木工房を営んでいた旭川へ移住。独学で木工を学び、2006年に妻の美由紀とともに工房灯のたねを設立。旭川クラフト協議会の会長や、子どもの日常について考え、提案するプロジェクト、コド・モノ・コトの旭川支部長を務めるなど、制作だけでなく旭川木工の活性化に力を注いでいます。

自社製品の開発はもちろんだが、旭川木工全体が盛り上がることが大切。
年々工場の数が減少している旭川の木工旋盤技術の伝統を引き継ぎたい。

Gallery

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特徴

木工旋盤

木工旋盤は、木材を機械で回転させ刃物を当てて削る技術。木地挽き物・木工ろくろとも呼ばれています。井上は、独学で木工旋盤加工を習得する課程で、多くの先輩職人にアドバイスを受けました。井上が自社製品を開発・製造する一方で、木工旋盤職人として積極的に旭川の旋盤加工の仕事を受注しているのは、自身の技術を磨くのはもちろんですが、高齢化が進み年々工場数が減少している旭川の木工旋盤技術の伝統を継承したいという想いがあるからです。

北海道産トドマツ

工房灯のたねが制作する照明の傘に使われている木材は、主に北海道産の針葉樹トドマツ。安価な建築資材のイメージが強く、また、節やヤニが多く加工が難しいため、クラフトでは敬遠されがちな材質です。それにも関わらず井上がトドマツを選ぶのは、木が白く、木目がはっきりしていて、灯りを透かすと美しく色付くから。また、針葉樹は柔らかいのが特徴。触れたときの違いは微妙ですが、部屋に優しさを加える製品づくりを目指して選んでいる素材です。

2006年に井上寛之と美由紀により設立。寛之は、祖父が営んでいた井上丑雄の工房と機材を引継ぎ、独学で木工制作を始めた。工房名が示す通り、照明器具を中心とした自社製品を開発・製造するかたわら、木地屋として旭川の木工旋盤加工の仕事を積極的に受注している。旭川木工コミュニティキャンプなどを通じて北海道外の作家やデザイナー、バイヤーと出会い、積極的に交流を広げている。旭川木工の伝統を引き継ぎつつ、新たな流れをつくり出しているクラフト工房だ。

工房灯のたね

Address
北海道旭川市東7条2丁目4-14
Tel
0166-24-2447
Mail
akarino-tane@utopia.ocn.ne.jp
Url
http://www.akarinotane.com/
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