ASAHIKAWA WOODWORKING

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大雪窯

旭川の北の嵐山で三代続く窯元。
北海道の風土や景色、雪深い旭川の冬を連想させる結晶釉の器が特徴。

製品

北海道の風景を描いた器。

器の内側に描かれているのは北海道の風景。夜空の下、街のあかりが点々と灯っています。光太郎は高校卒業後に旭川を離れ、日本を代表する陶芸の産地である岐阜県多治見で陶芸を、東京では彫刻を学びました。30歳で旭川に戻った時に、住んでいた時にはわからなかった北海道の魅力に気がついたといいます。大雪窯の陶器には、代々北海道の風景が描かれています。陶芸の歴史が浅い旭川で、作家の個性だけでなく、北海道らしい陶芸のあり方について考えています。

雪のような白い素地に描かれる、
鮮やかな色彩。

鮮やかな色彩は光太郎の器の特徴のひとつ。草原が一面菜の花に覆われる春や、沈む夕日が雪原を紫に染める冬など、北海道ならではの風景が抽象的に描かれています。暖かい白色の素地に描かれた色の帯は美しい発色が印象的。ともすればポップになりがちな表現ですが、大雪窯に代々伝わる結晶釉という技法が作品に奥行きを加えています。また、ろくろを回す速度を変化させ器の形状に自然な揺れを生じさせるなど、合理性を追い求めるだけではない侘びの心が感じられます。

板東 光太郎

1973年旭川生まれ。窯元に生まれ祖父や父の影響で幼少期から陶芸に親しんだ。旭川市内の高校を卒業後、陶芸の道を志し、多治見市陶磁器意匠研究所へ進学。その後、日本美術専門学校を経て、東京造形大学では彫刻を学んだ。現在は大雪窯三代目として作陶。もともとインテリアに興味があった光太郎が陶芸の道に進む事を決めたのは、器が部屋の雰囲気を作り出す重要な要素のひとつだと気がついたから。結晶釉や北海道の風景を描いた器など、大雪窯の技法を継承しつつ、自らの解釈を加え、湯飲みやコーヒーカップ、どんぶりなど、日常で使う器を制作している。

旭川に帰ってきて印象的だったのは、風景の色合い。
雪面に映る夕日の色合い、春の新緑など、
北海道特有の空気感を感じていただきたい。

Gallery

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特徴

結晶釉

雪や氷など冬の北海道を連想させる結晶釉は、三代に渡り引き継がれている大雪窯の代表的な特徴のひとつです。焼成の課程で釉薬中の成分が結合し結晶が現れます。結晶釉は技術的に難しく、釉薬の調合、窯の温度、焼成時間など、様々な要素を揃えなければなりません。大雪窯では、初代窯元の陶光が調合した釉薬を基に、試行錯誤を繰り返し、安定して結晶釉を作り出しています。釉薬を塗った部分に必ずしも結晶釉が現れるとは限らず、その偶然性が大雪窯の器に魅力を加えています。

半磁器

光太郎の作品の特徴といえる艶のないアイボリーの素地は、晴れた日の北海道に積もるあたたかい雪をイメージしています。半磁器と呼ばれ、素地はよく焼き締まって磁器のように硬いですが、わずかに吸水性があり、磁器土よりも粗く柔らかい陶器のような風合いを併せ持っています。絵付けをしたり色釉薬の顔料を乗せると綺麗に発色するのが特徴で、光太郎の器の印象的な色遣いを支えています。半磁器はオーブン・レンジ・食器洗浄機の使用が可能です。

明治以降に陸軍の駐屯地として栄え、建設に必要なレンガが作られたことが旭川の陶芸文化の始まりだ。大雪窯は1970年に板東陶光により開窯された旭川で最も古い窯元。現在は二代目窯元豊光と三代目光太郎の父子が、北海道の風景や、雪を連想させる結晶釉を用いるなど北海道の風土を意識し作陶している。
大雪窯が窯を構える旭岡は、旭川市中心部から北西に5kmほど。旭川市窯業試験所に勤務していた板東陶光が開窯するにあたり、良質の粘土を求めて選んだのが旭岡だった。その後、旭岡には窯元が集まりものづくりと生活が共存する陶芸の里が形成され、「北の嵐山」と呼ばれるようになった。大雪窯の工房にはギャラリーを併設しているほか、東屋が建つ庭もあり、北海道の自然を楽しみながら作品に触れることができる。

大雪窯

Address
北海道旭川市旭岡2丁目9
Tel
0166-51-1972
Mail
taisetsugama@gmail.com
Url
http://taisetsugama.yukigesho.com
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